金銭貸借契約書は充分に理解できるまでじっくり読むこと

お金の貸し借りは、契約書がなくても契約が成立します。
貸主、借主共にきちんとした合意があり、実際にお金の受け渡しがあれば問題ありません。

借金をする際の『契約書』は、どのような義務を、誰が誰に対して負うのかといったことを、のちのちの証明のために明らかにしている書面なのです。
こうした契約書は細かい文字で書かれているものが一般的で、パッと見て「読みたい」とはあまり読みたいとは思いませんね。

しかし、絶対に読まなければいけません。読まないでいて、のちにとんでもない責任を負ってしまったり、取り返しのつかないミスになることもあるからです。

借金の契約をする時は、当事者同士がひとまず口頭で契約内容を確認するのが一般的でしょう。
しかし、その通りの内容が契約書に記載されているとは限りません。

問題が発生して裁判になり、「こんな約束した覚えはない、口頭での説明がなかった」と主張したとします。
これが本当であれ嘘であれ、本人の署名や記名、押印のある契約書にその内容が記載されていていれば、原則として『事実』と認定されてしまいます。

署名や押印がなければ同意されていないとみなされます。
なので、面倒だからと読まずに署名、押印する前に、必ず契約書内容を確認し、少しでもわからない点があれば細かく貸主に確認しておきましょう。

確認しなければならない記載内容

  1. 借り入れ金額:記載されている借入金額が実際に受け取った金額と差がないか、ということを確認しておきましょう。
    天引きされた場合、その分については利息はかからないことになっています

  2. 借り入れ期間・返済期日:返済が難しい日付に設定されていないか、確認しておきましょう。
    借りてから返すまでの期間が短すぎると返済金を用意することが難しくなりますし、長すぎると利息を多く払うことになってしまいます。

  3. 返済条件:一括払いなのか、分割払いなのか。そして分割の場合、何回払いで完済までにどれぐらいの期間になるのか。確認しておきましょう。

  4. 借り入れ利率:金利のことです。利率が高ければそれだけ返済する額が大きくなり、返済が難しくなるでしょう。

  5. 遅延損害金の利率:返済が遅れた場合に支払わなければならないお金です。貸金業者の場合、ほぼ全てで設定されています。遅延損害金の利息も利息制限法で制限されていますので、越えていないかどうかなどのチェックも必要です。

  6. 毎月の返済額:利息も含めて、自分が毎月支払えるだけの金額になっているか、しっかりと確認しておきましょう。

  7. 手数料やその他の費用:手数料以外に礼金などのお金が加算される場合もあります。その金額も含めて利息の計算しなければいけません。その他の費用でも、利息に含まれるものと含まれないものを区別して確認しておきましょう。

銀行から借金をする場合の契約書

銀行からの借金する場合、2種類の契約の仕方があります。
証書貸付とカードローンです。

証書貸付の場合、借り入れをする度に新たに契約をして借金をします。
カードローンの場合、借金できる限度額を決めて契約し、限度額の範囲内であれば、新たに契約をせずとも何度でも借り入れができる契約です。
カードローンの申し込み書は基本的に複写式で、1枚が借主、1枚が銀行の控えになります。

しかし、証書貸付の場合、契約書の控えを渡してくれないことが一般的です。 後日契約内容を確認するためにも、コピーをもらっておきましょう。

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