私たちの生活を豊かにしてくれるお金

普段、特に意識することもなく私たちはお金を使っています。

しかし、「お金とは何なのか?」という質問に答えられる人はほとんどいません。

 

お金、価格、金利は、金融メカニズムの最も基本的な道具立てと言えます。基本的にこの3つがあって、お金の世界は動いているのです。

 

その中でも最も重要な『お金』。これがないと世界はどうなるのか、想像してみましょう。

 

ここにA、B、C、3人のフルーツを持った人がいると考えてください。

Aはみかん、Bは桃、Cは柿……という風に、それぞれは違うフルーツを持っています。

 

3人全員が、自分の持っているフルーツよりも、他の人が持っているフルーツの方が好物で、欲しいと思っています。

みかんを持っているAはみかんよりも桃が好きで、桃を持っているBは柿が、柿を持っているCはみかんが好物です。

 

この3人が揃えば、それぞれがそれぞれの持っているフルーツを自分が欲しいフルーツと交換すれば、問題なく物々交換が終わります。

 

しかし、もしこの3人が揃わなければ、物々交換は成り立ちません。

例えばAとBだけがいた場合、AはBの持っている桃が欲しいのでみかんと交換してほしいを願い出ますが、みかんを欲しいと思っていないBはその物々交換には応じません。

 

1対1の場合、手持ちの物と欲しい物がお互いに一致しないと交換することはできません。

こうした状態を『欲望の二重の一致』と呼びます。

 

お金を介することで広がる物々交換

もし、物々交換が成り立たない場合でも、お金があればAは桃を手に入れることができます。

お金は、ありとあらゆる物やサービスと簡単に交換できます。類まれな性質を持った物と言えるでしょう。

こんな物はお金の他にありませんから、全ての人がお金を欲しがります。これを『一般受容性』と呼びます。

 

Aがお金を払ってBから桃を買った時のことを考えてみましょう。

Bはそのお金でCから好物の柿を買います。お金を手に入れたCは、Aからみかんを買うことができます。

こうして、その場で物々交換を成立せずとも、お金を通して3人が3人とも欲しかったフルーツが手に入ることができました。

 

物々交換では3人が集まらなければ手に入らなかった欲しいフルーツが、お金を介する『貨幣的交換』により可能になりました。

 

貨幣的交換は物々交換よりも交換の可能性を大きくしてくれます。そのことによって人々の経済活動を拡大していきます。

上の3人の話に例えると、3人は物々交換だけでは持て余していた量のフルーツを、お金に変えることができるようになったことで、たくさんのフルーツを作るようになります。

こうすることで多くの人においしいフルーツが行き渡ることとなり、人々の生活の満足度が高ますます。そうした役目をお金は果たしてくれているのです。

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